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Afq.XLVⅡ/V『Gugalanna』

Afq.XLVⅡ/V『Gugalanna』は帝国が開発、配備している主力戦車である。開発はローゼン・クラフト設計院が担当し、同設計院の国産55口径135mm滑腔砲(軽量高腔圧砲身)を二門搭載している。

グガランナの名は古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』に登場する父神アヌが驕った王に罰を与えるために地上に遣わした牛「Gugalanna」を由来とする。

開発                

グガランナ以前の帝国製戦車は薄い装甲、貧弱な装備、ひどい操縦性・・・と、まさに粗悪品と言わざるをえないレベルものであり、兵士たちからの不満や不安も高まっていた。

軍はこれら技術差を埋めるべく、に改修を依頼した。こうして完成したものが

主力戦車たるAfq.XLVⅡは二門の主砲の持つ攻撃力や徹底した重装甲により、帝国の支配域の拡大に多大な貢献をもたらした。その姿はまさに陸の王者と言えるだろう。しかし時の流れとは残酷なものである。配備当時こそ攻守ともに他を圧倒する性能を見せつけていたが、

アルカディア侵攻戦。それは大戦後、常勝無敗を誇っていた帝国軍が辛酸を舐めさせられた戦いであった。

帝国軍の圧倒的物量と火力でかろうじて勝利したものの、電子装備を含めた総合性能においては圧倒的に敗北しており、特に主力戦車においてその差は歴然となっていた。

Afq.XLVⅡの戦闘スタイルは火力と防御力にものを言わせた力押しであり、戦略性や機動力の無い戦い方は既に時代遅れだったのである。こうした状況を打破すべくグガランナ強化計画が始動したものの、力押ししか知らない陸軍には難しい問題であった。そのため改良計画は、帝国単独ではなく外部の技術を使用する方針へと変わり、改めて研究が行われることになった。その中で誕生したのが、「Afq.XLVⅡ/Ⅱ」である。本車は、グガランナの欠点であった電子装備の古さを解消するため、海外企業STUD SYSTEMS社の先進パーツが組み込まれている。開発当初こそ、最新機器に慣れていない搭乗員によるヒューマンエラーが多発したものの、後期になると何れも良好な結果を出した。外装自体はほとんど変化はなくグガランナそのものであるが、足回りや中身は最新モデルへと換装されており、全くの別物へと変貌を遂げている。AMR製ハードキル型アクティブ防御システムに加え、RWSや戦車砲用風向センサー、足回りなど防御性能や機動力、索敵・目標補足能力が強化されたのだった。

電子装備の国産化、砲身の変更、装甲の強化

火器                

搭載される火砲は、主砲に60口径比長135mm滑腔砲1門、12.7mm同軸機銃1門、砲塔上の防御盾付き13.2mm機銃1門、7.62mm重機関銃(RWS)となる。砲塔をより後部に移動させることにより、従来の帝国製戦車で普及しているローゼン・クラフトの120mm52口径砲に比べ砲身が長く、その分砲弾に与えられるエネルギーが大きい60口径砲の搭載を可能としている。 タングステン弾芯のAPFSDS、多目的対戦車榴弾、榴弾などを主砲弾とする。自動装填装置の使用と主砲2門の交互射撃によって、従来戦車よりも優れた発射速度を有し、2門同時に斉射によって高攻撃力を発揮することも可能としている。 また、レーザー測距儀や暗視装置に加え、衛星とのデータリンクを使用することにより精密長距離射撃を実現した。

装甲                

車体の多くの部位を1ブロック厚複合装甲で覆い、高い直接的防御力を持たせている。

1ブロック厚複合装甲部は120mm砲から放たれる初弾に耐えられるように設計されている。

車体裏は比較的薄い装甲となっているものの、薄くとも2プレート厚であるため行動不能になる可能性はあるものの乗員の生命は確保できる使用になっている。

砲塔側面及びサイドスカートは外装式モジュール装甲を採用。輸送時の取り外しや損傷した手早い換装を可能としている。

また、フレアや発煙弾、近接防御用の擲弾発射装置をまとめて使用することができるとされる「先進車両保護システム」を防御用兵器としてを搭載する。

動力                

エンジンは排気過給器付き水冷4サイクル水平対向8気筒ディーゼルエンジンを搭載し、 1300馬力、2500回転/分の出力を発揮することができる。 また、電子装備用のAPU(補助動力装置)として出力12kWの小型ガスタービンエンジンを搭載し、 停車時にメインのディーゼルエンジンを動かさずに各種電子機器の使用や、 主砲・車体の旋回/迎俯角を取ることができる上、静音性も優れる。 但し、電子装備用なのでAPUでは走行することはできない。変速機は無段階変速機を採用することにより あらゆる速度で適切な軸出力を得ることができるため、 整地での最高速度は時速60キロ、不整地でも時速55キロと速度は低下している。行動範囲は400キロ、増槽を追加すれば550キロになる。

運用                 2門もの強力な主砲と過剰とも言える装甲、多数の追加火器類と電子機器類を搭載することにより移動要塞さながらの攻撃力と防御力を獲得するに至った本車であるが、凄まじいコストと重量を持つ戦車となった。 自重は70トンと同サイズの主力戦車と比較しても飛び抜けて重く、国内の主要な架橋のほとんどが通過できないため、戦略的機動性は著しく低い。 アスファルトで舗装されている道路は、保護のためにゴムパッドを履帯に装着して走行しなければならないが、国内でアスファルト舗装されている道路はほとんど存在しないため付けることは滅多にない。 ただ通過するだけでインフラを悉く破壊し、更地にしていく様はまさに暴れ牛である。しかし、もともと敵地侵攻用に設計された車両であるためインフラ破壊自体はさしたる問題とはならないものの、敵国領内の橋などのほとんどを利用することが出来ないという点については致命的とも言える。

また、車体後部には兵員用キャリアが設けられ、2名までの兵員が搭載可能である。このことは本車の致命的欠点である対人戦闘能力を補うと同時に非常時などにおける整備人数の確保にもつながっている。

主要諸元              

全長:ポッチ(砲身含まず)

全幅:約ポッチ

全高:約ブロック

重量約:70t

最高速度:60km/h(整地)

走行可能距離: 510km

主砲:60口径135mm滑腔砲×2

副武装:13.2mm重機関銃

    7.62mm車両搭載機関銃

    7.62mmRWS

装甲:複合装甲

エンジン:1500馬力ディーゼルエンジン

乗員:3名(+後部キャリアに2名)

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